ちょっと気持ちを書いてみます。

このサイトの名前の一部「nagamiya」は、良宮と呼ばれた、先代の天皇陛下の奥様、香淳皇后さまからとっています。

なぜかと言いますと、香淳皇后さまには沢山のお子さんがおられ、そのうち5人は女性でした。香淳皇后は女性皇族の母としても、喜び、時に悩みました。そして、お子さん達が特別な身分に生まれたがゆえに、結婚相手や仕事など、将来への希望を自分では選べないという事へは、いろいろ思うことがあったでしょう。

しかし、香淳皇后は、どちらかというと今の皇后陛下のお姑さんとして、良くも悪くも書かれています。それは、皇族が「男性を中心とした家族の視点」で語られることが多いからではないでしょうか? 例えば、今の天皇陛下のお姉さんが、戦後に生活を支えるために養鶏をしたり、生活苦もあったのか30代で亡くなってしまったことなどは、あまり知られていません。

「皇族に生まれた女性」は、天皇制の裏の歴史のように感じます。そこを見つめると見えてくるのは、人間としての皇族という人達です。

天皇に大きな期待をする人も、男性の天皇を求める人も、女性の天皇を求める人も、天皇制はいらないという人も、自分たちと同じ人間に対して期待や否定をしているのです。

明治維新、そして第二次世界大戦の終戦を経て、一般の日本国民からは身分制がなくなりました。現代日本に残された唯一の身分制が「皇族」です。人は生まれる場所を選べません。もし自分が皇族に生まれていたら?という想像力を伴わない「期待」も「否定」も、どこかむごたらしいと思います。

そして、そのむごさに気がつかないでいると、一般の人達が持っている「基本的人権」の重みや有り難みも忘れられていくのではないでしょうか? 

日本にはまだ「人権の端っこ」というような人の尊厳のエアポケットがあるような気がします。病気の人や子供など「声を上げづらい人」を守るべきシステムが暴走しだし、本来の目的と全く違う動きをすることもあります。「大切にするはずが虐待する」「敬うはずが食い物にする」、そんなエアポケットがないか、なるべく注意深くしていきたいと思っています。

管理人代表 haruna